Photoshop v5.0の新機能の印象


Photoshop v5.0を使い初めてから数週間後に書いた文章…今では、v4.xには戻れないです(^^;)。

● ヒストリーパレット

 v5.0の目玉の機能。
 最初は、UNDOだけで十分かと思っていたが、慣れてくるとかなり便利。試行錯誤の繰り返しが簡単に出来る。メモリもそれほどは圧迫してないし(*)、スワップのひっかかりも気にならない。なかなか優れた機能だと思う。
 v3.0からV4.0になって、レイヤーを駆使したテクニックが主流になったが、v5.0からはヒストリーパレットを駆使する事になる。

 * Photoshop 3.0か3.5か忘れたけど、大きな改変の時にメモリの描画がラスターから64×64Pixels(?)のブロック単位に変わった。基本的なメモリ構造の変更をしたのだと思う。今考えてみれば、レイヤーもヒストリーもこのメモリ構造の変更によって実現された物だと判る。

● ヒストリーブラシ

 ヒストリーパレットと絡ませたブラシ機能。慣れないと使いにくいが、部分的に元に戻せる、という便利さを覚えると便利。
 例えば部分的にフィルタを使う場合は、v3.0では範囲を選択→フィルタという手順を踏んでいた。v4.0になるとレイヤーを複製してフィルタをかけてから消しゴムで消すというテクニックが使えた。v5.0になると、ヒストリーブラシでフィルタの効果を描きこんだり削ったり、より直感的な操作が可能になる。
 手間としては、レイヤーを複製してから修正して上のレイヤーを消しゴムで消していくのと似たようなもん。ま、両方とも、内部的には同じ様な事をやっているんだから、機能としては変わらないけど。

● マグネットペンツール

 最近色々なソフトに乗っている機能であるが、使い込むと確かに便利。
 初めてこの種の機能を見たのは市川ソフトウェアラボラトリの「デイジーコラージュ」だった。その時は、結局は後で細かい修正が必要になるのであんまり欲しいとは思わなかったけど、ラフな選択であっても精度がいいと、それだけ後の修正が楽になるという当たり前の事が重要だと判った。

● 文字の入力

 文字専用のレイヤーが作れて、後から文字を変更出来るのは便利。ダイアログに以前の文字が入らなくなったのは不便だけど、これは慣れの問題か…。

 日本語版では、2バイトコードをサポートするためのCmapファイルをインストールする。その他の言語バージョンでは、カスタムインストールオプションにより行い、Cmapをインストールすると、2バイトコードが使えるようになる…らしい。
 システムを入れ換えた時に、システムフォルダ/アプリケーションサポート/Adobe/Fonts/Reqrd/CMaps
をコピーし忘れると、Photoshopで突然日本語の入力だけ出来なくなって焦る(実は経験した(^^;))。

 ところで、文字の入力で日本語を使っている時に、「メモリがたりません」のメッセージが多発するのだけど…何故だろう?その後、仮想記憶をオフしたら出なくなった気がする。

● レイヤー効果

 文字と組み合わせると特に便利。これを多用したデザインが街にあふれる気がする(^^;)。
 特にピローエンボスが簡単に出来るのは感動的。レイヤーをピローエンボスにして、ブラシで絵を描くと楽しい。ただし、かなり遅いけど。


文字+レイヤー効果のお手軽なピローエンボス

● PDFファイルの読み込み、書き出し

 JPEGで保存されるみたい。直接、生成出来るのは便利だけど、どういう使い道なんだろうか??

● 3Dトランスフォーム

具体的な応用方法が判らない(^^;)

● Photohop+Mac OS 8.5

MacOS 8.5の「アピアランス」にちゃんと対応出来てないようである(*)。致命的な問題は無いにしても、プルダウン・メニューがちょっとヘンとか。ま、そういうソフトは他にも沢山あるけど。
 * その後のv5.0.2ではOK
Photoshop 5.0.2 updater - Adobe


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