Love Love,L*a*b



 PhotoshopのモードのLabを何に使うのか判らない人は多いと思います。Labの詳しい意味は他のところで説明するとして、ここではLabの特性を活かした効果の出し方を解説します。


オリジナル写真-(1)

 Labのabは色度・彩度の平面、それに直交するLは明度を表します。よって、とりあえずLだけを変化させれば色度・彩度は変化させずに効果を与える事が出来ます。
 ただし、Lを変化させれば見た目の色は変化しますので、そのヘンは誤解無きように。

 オリジナル写真-(1)に対して、RGB,CMYKモードでフィルタ/表現手段/輪郭検出をかけると次の(2),(3)のようになってしまいます。これは、RGB,CMYKモードでは各チャンネルに対して輪郭検出を行うためです。


(2)-RGBモードで輪郭検出 (3)-CMYKモードで輪郭検出

 しかし、Labモードではabは変化せずに、つまり色度、彩度は変化せずに、Lに対してだけ輪郭検出がかかります。これを利用してみましょう。
 このオリジナル写真をとりあえず、Labモードに変えます。イメージ/色調補正/明るさ・コントラストから、明るさを+30、コントラストを+30します。さらに「フィルタ/ぶかし/ボカシ(強)」をかけます。これらは次の輪郭検出の時の余計な線を出さないようにするためで、原画や好みによります。
 次に「フィルタ/表現手段/輪郭検出」をかけると次の(4)の様になります。


(4)- Labで輪郭検出をする

 ビクターのデジタル・ビデオ・カメラのGR-DV1でのパステル効果は、これと同様な技法を使っているのではないかと思います。
 さらに、レイヤーの複製を行い、上のレイヤーをぼかし(ガウス)半径15でぼかします。これを不透明度70%で合成し、ソフトフォーカスのイメージにすると(5)のようになります。


(5)-レイヤーを合成してソフトフォーカスにする

ちなみに、(1)をLabモードで「「フィルタ/表現手段/輪郭のトレース」を行うと、次の(6)の様になります。


(6)-Labで輪郭のトレース

 以上の様に、明度Lだけに色々な効果をかけることにより、表現の幅が広がってきます。他にも、各種の効果で、色が極端に変化してしまう場合には、LabのLだけに効果を与えましょう。次の(7)は、LabのLに対してGallery EffectのGraphic Penをかけた例です。



(7)-LabのLにGraphic Penをかける


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