オリエンタル・インテリア - キリム


● キリムって何?

 トルコ語での平織りの敷物の総称。絨毯が毛足のある敷物であるのに対して、ざっくりとした平織り。知らない人が見れば、単なる布かも(^^;)。
 地方によってはケリム、ギリムなどとも呼ぶ。表面に刺繍のような技法で織っていく、スマック、ジジムも総称して、キリムと呼ぶ。


● どこでキリムを買うの?

 オリエンタル・インテリアのリンク集を参照。ただ、日本で買うとかなり高い。10万以上はざら。
 …と思ってトルコに行って沢山買って来た。トルコでも、ボッタくっているのか高い店は多く、店選びは大変だった。結果的に買ったのは「るるぶトルコ」でも紹介されていた、イスタンブールのALTUNTAS

オリエンタル・インテリア リンク集 キリム


● キリムの選び方

 とりあえず、Web上や店で色々なキリムを見て目を肥やした方がいい。色々なデザインや色を見ていると、自分の好みがつかめてくると思う。
 目の細かさ、染料が草木かどうかなどは素人目ではなかなか判らない。店では広げてみて、全体の印象を感じるのが大切かも。
 印象としては、
 1) 大きさの割に値段が安いものはデザインが大雑把
 2) テーブルに乗るような小さいものはお土産用で、作りが雑
 3) オールドキリムは風合いはいいが、やはり高い、ちょっと古いだけで2倍以上はする

 専門店なら、時間をかけてゆっくり選びたい。イスタンブールのALTUNTASで買った時は最初の5枚を選ぶのに3時間ぐらい。さらに翌日に出かけてまた買った。
 オールドキリムは、穴があいていたりするが無料で補修してくれる(はず)。


● キリムをどう使うのか?

 本来の使い方である敷物が基本。素材はウール100%であるけれど、夏もまったく暑くない。座卓の生活をしている我が家では、直にキリムの上に寝転がっているけど、いつもサラリとした感じがする。冬はホットカーペットの上に敷いている。フローリングに直接敷くと滑るので、滑り止めを間に入れる方が良い。

 キリムは壁にかけるタペストリーという手もある。一時期試してみたけど、布が厚いだけあって圧迫感があって、うちには合わなかった。非常に広い部屋の壁に、大きな絵をかけるような使い方はいいと思う。

 イスタンブールのレストランなどでは、ソファに何枚もキリムをカバー風にかけていたりするが、これが実にいい風合いでかっこよかったりする。
 敷物サイズではない小さいサイズのものもあるが、お土産用という事で作り方が粗い感じがする。

→ トルコで見かけたキリムの使い方


● キリムのメンテナンス

 1)のキリムは買った当時、非常に臭かった。店でもあまり気がつかなかったが、家に帰って広げてみるとラクダ臭いというか、羊臭いというか、なんとも言えない臭い。とりあえず、一日干してみたけど、まるっきり臭いは取れない。本やWebを検索してみると水で押し洗いなら問題なさそう。浴槽に水を入れて、足で押し洗い。なんとか臭いは取れたけど、こんなメンテナンスでいいのでしょうか…。(お湯はウールが縮んでダメらしい)
 普段は、ホコリを払うのと、干すぐらいでいいみたいだけど。


● 我が家のキリム紹介

   
1) 茶の間用 オールド・キリム (240×147cm)
買った当時は、臭くて大変だったキリム。かなり大きいサイズ。お祈り用の5)ぐらいのサイズが多いみたいで、このような大きいものは少ない。デザインがちょっと珍しい。ALTUNTASにて$400(2000年4月)。
部分拡大図の写真、左から二番目が「両手を腰にあてた女性」(Her hands are on her hips) 母性、キリムを織った女性の象徴
左から三番目は何??ムカデか?
一番右は、「S字型」(S with a corner) 音や声や耳のシンボル

 

 
2) 赤の間用 オールド・キリム (134×111cm)
多分、ドンキー・バックの様な袋状の鞄か何かで使われていた感じがする。かなり補修をしてあるが、風合いは素晴らしい。一番のお気に入りで、こういうのがあったら片っ端から買ってしまっただろう。形は凄くゆがんでいる。ALTUNTASにて$150(2000年4月)。
部分拡大図の右の写真は、「目」(Eye) 邪悪、邪視を避けるシンボル

 

 

   
3) 赤の間用 ニュー・キリム (193×115cm)
模様がちょっと細かすぎる感じはするが、全体のデザインもよく、風合いはニューキリムの割にはいい。3)と4)は同じ家族が作ったものらしい。ALTUNTASにて、値段忘れた…$120ぐらい(2000年4月)。
部分拡大図の左から二番目の写真は、「目」(Eye) 邪悪、邪視を避けるシンボル

  
4) 茶の間用ニュー・キリム (174×113cm)
ニューキリムの中では、一番デザインがいいと思ったもの。色合いもニューキリムの割にはいい。今は茶の間で、1)と半分重ねて使っている。同じサイズのものがあれば、二枚並べて使いたかったのだけど、店の人によると手作り品で同じ大きさのモノは無いらしい。(手作りだって同じ大きさで作れるはずだけどね)
ALTUNTASにて、値段忘れた…$120ぐらい(2000年4月)。
中央は、「生命の木」

  
5) 青の間ニュー・キリム (117cm×83cm)
お祈り用サイズだけど、ちょっと小さめ。安いものはこういう派手めの色合いが多いが、その中でも気に入ったデザインと色合いのもの。ALTUNTASにて$70(2000年4月)。


6) 白黒キリム
お土産用に二枚買ったもの。サイズはほぼ5)と同じ。白、灰、黒のウールを使ったもので、染料を使ってないキリム。ALTUNTASにて$60(2000年4月)。
デザインから見て、5)と同じ家族が作ったものの様に思える。

   
7) キリムのクッション
古くなったものの一部で作っているらしい。基本的には一個$10ぐらいだけど、交渉材料に使った。デザイン的にいいのは少なく、200ぐらい見て気に入ったのは6つぐらい。中身はもちろん入ってない。


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