ヤン・デポン監督、リーアム・ニーソン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、オーウェン・ウィルソン、リリ・テイラー。
マロー教授の被験者として不眠症の男女がヒル・ハウスに集められる…。奇怪な装飾に埋めつくされた城と、CGで作られた怪奇現象はなかなかいい。主人公の過去との絡み方などもいいとは思うのだけど、実際にストーリ展開はちょっと退屈。主人公が魅力不足だし、脇役も甘い。それぞれのストーリの中での役割がまったく曖昧。「エントラップメント」などで人気上昇中のキャサリン・ゼタ=ジョーンズもまったく魅力が出てない。
当然「ヘルハウス」を連想させるしが「ヘルハウス」のような魅力が無い。ラストはまったく納得出来なかった。
原作「山荘奇談」は未読。
→ 「ホーンティング」
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朴哲沫(パク・チョルス)監督製作、柳美里原作、梁石日(ヤン・ソギル)、伊佐山ひろ子、柳愛里、中島忍、松田いちほ。
98年韓国芸術映画賞、原作「家族シネマ」は第116回芥川賞受賞作品。
韓国映画ではあるのだけど、全編日本語、日本ロケ。
バラバラだった家族5人が、映画に出るために20年ぶり集まる。借金まみれで暴力的な父親、若い愛人のいる母親、マザコンの息子、AV女優の次女、一番まともそうだけど実はヘンな長女。役柄的にも変人の集まりだけど、それを演じる役者もかなりヘン。父親役作家の梁石日の一本調子の台詞の怪演、原作柳美里の実の妹の柳愛里も怪しいし、役者がやたらに怪しいのばかり。
最初は役者の縁起に馴染めなかったけど、後半は楽しめた。まあ、そこそこには面白かったかなあ。
→ 「家族シネマ」
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→ 原作「家族シネマ」感想
カーク・ジョーンズ監督脚本、イアン・バネン、デヴィッド・ケリー、スーザン・リンチ。
舞台は南アイルランドの小さな村。12億円の宝くじが当たったために起こる大騒動。初監督作品とは思えない冴えた演出で、テンポもよく、また人々の描き方が暖かいのが素晴らしい。結構ブラック・ジョークも効いていて面白い。
→ 「ウェイクアップ!ネッド」
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ジングル・マ監督撮影、イーキン・チェン、チャン・シウチョン、ケリー・チャン。
CIA特殊機関でVR技術を使った戦士育成を受けるタンゴ、C.S.、ブルーの昔馴染み三人。ある日、テロリストにC.Sの婚約者が殺され、ブルーが誘拐される。香港映画得意の友情、愛憎、アクションを絡ませた展開は面白いが、全体には粗っぽい。そこそこの見せ場はあるけど、ちょっと退屈な部分もある。
→ 「ヴァーチャル・シャドー/幻影特攻」
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レニー・ハーリン監督、トーマス・ジェーン、サフロン・バローズ、サミュエル・L・ジャクソン、ジャクリーン・マッケンジー、LL・クール・J、マイケル・ラパポート。
レニー・ハーリン監督と言えば、「ダイ・ハード2」「クリフハンバー」「ロング・キス・グッドナイト」…大作の様であって、まあそれなりには見せる所はあるけど、実はたいした事ない映画が多い。この映画もそんな一つ。
太平洋上にある海洋医学研究所アクアティカ、スーザン・マカリスター博士(サフロン・バローズ)はサメを使ったアルツハイマー病の特効薬を開発している。遺伝子操作による高度な知能を持ったサメに襲われる恐怖…という設定は面白いんだけど、ストーリ展開はつまらない。
→ 「ディープ・ブルー」
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ジョナサン・カプラン監督、クレア・デインズ、ケイト・ベッキンセール。
高校の卒業旅行でタイを訪れたアリスとダーリーン。魅力的な白人の青年と知りあうが、その直後に二人はヘロイン所持で逮捕される…。実話をベースにしているらしい。
退屈はしないけど、つまらないという感じの映画。主人公は被害者意識だけ強くて罪を犯したのは事実であるのに、まるで反省してない。刑務所はたいして悲惨でもないし、おまけにその中でマリファナ吸っているし、ラストはまるっきり納得出来なかった。タイ政府がロケを許可しなかったのは当然でしょう。
「ミッドナイト・エクスプレス」みたいなもんかと思っていたら、あまりの甘さに愕然とした。
→ 「ブロークダウン・パレス」 Official Website
デヴィッド・ウィンクラー監督、ハーヴェイ・カイテル、ジョナサン・シャーチ。
妻を交通事故で亡くし、青いキャデラックで傷心の旅を続けているバイロン(ジョナサン・シャーチ)は、自分をエルビス・プレスリーと名乗る中年の男(ハーヴェイ・カイテル)と出会う。二人は、プレスリーが生涯を終えた邸宅、グレイスランドへ向かう…。
プレスリー=ロックンロールとくるとノリのいいテンポの映画かと思いきや、まったく逆なのが凄い。心にしみる、ファンタジックな映画になっている。ハーヴェイ・カイテル、ジョナサン・シャーチともにいい演技。
→ 「グレイスランド」
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面白い!これだから英国映画からは目を離せない。
マーク・ハーマン監督、ジェイン・ホロックス、ユアン・マクレガー、ブレンダ・ブレシン、イケル・ケイン。
レコード屋の父親の死後、自分の殻に閉じこもり無口になったLV(リトル・ヴォイス)が主人公。母親の恋人、レイ・セイが彼女の声に目をつけ、金儲けを企むが…。リトル・ヴォイスに思いを寄せる、ハト好きの青年役のユアン・マクレガーもいい。
「ブラス!」の監督マーク・ハーマンだから期待大だったが、それをまったく裏切らない出来栄え。
ヒット・ミュージカルの映画化。是非ともミュージカル版も観てみたい。
→ 「リトル・ヴォイス」
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